原付北海道1周4,000kmリターンズ

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神様ありがとう 僕はひとりぼっちじゃない。

1984(昭和59)年7月9日 Part2 能取駅~網走駅~網走刑務所~網走湖~北見~阿寒湖 約170km

思ったよりあっさり見つかったガソリンスタンド。
普段別に信心深くもない私が、

「これは天の助けに違いない。ありがとう神様!」

なんて調子よくも思ったのもつかの間、何でよりによって“月曜日”が定休日さ。


ツイてないにもほどがあるわ。↓


よほどガッカリした顔してたんでしょうねぇ。

「すみません。この先どれくらい行けば次のスタンドってありますか?」

「いや、いいですよ。入れたげましょ。準備があるからちょっと待っててね。」

「!!!」

自慢ではありませんが、普段から涙腺がユルめの私。
タケがいなくて一人だったら、たぶん泣いてました。

こんな朝っぱらから突然自宅にまで飛び込んできた、どこの誰やらわからんヤツのために、
定休日のガソリンスタンドを、わざわざ開けて下さるわけですよ。
しかも見ていると、ガソリン入れるまでに結構準備がかかるんです。

で、たかだか10ℓくらいの売り上げなんです。
ガソリンって、売ったってそんなに儲けはないって聞きますし。
もうほぼボランティア。

どれだけ感謝しても足りないくらい、本当に、ほんとうにありがとうございました。
もう顔も忘れてしまいましたが、今更ながらですが、スタンドのご主人に改めて深く感謝いたします。

後でわかったことなんですが、次のスタンド、10km以上離れていたんです。
この時点ではスタート前の“揺らし”が効いて、何とか回ってくれていたエンジンですが、
前夜の状態から考えると、もう限界に近い状態だったのは間違いないので、
礼文島での3kmを軽く上回る距離を、押して歩かなくてはならないのは確実でした。


いや、北海道の人、人間がデカイです。


「んじゃ、行こか。」タケの声も心なしか明るく弾んだ感じだったように思います。
みんな、みんなありがとう。

次の目的地、網走に向かって気分も最高!
軽やかなエンジン音が、爽やかな朝の能取湖畔に響き渡りました。


BGM「ありがとう」 by THE BOOM