原付北海道1周4,000kmリターンズ

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バイクが、重い…。

1984(昭和59)年7月6日 Part3 礼文島[香深(カブカ)~スコトン岬~香深(カブカ)] 約60km

クルマに乗っけてくれようとした女性の方、寅さん似の行商のおじさん、
地元の高校生君、快くウニを分けてくださった漁師の方…。

そしてそして地獄の霧笛(笑)。

利尻島、そして利尻島で出会った皆さん、いろいろな想い出をありがとうございました。
たかだか3日目なのに、もう想い出がいっぱい。いや~幸せな旅です。

…タケには迷惑かけっ放しなんですが。


礼文島に渡って、日本「最北限」の地、スコトン岬へ。

走り出してしばらくして、私TDのバイクが「ババッ、ババッ」と息をつき始めました。
「あ、ガス(ガソリン)ないわ、サブタンクに切り替え…、あ!
…もう切り替えてたんやった。ちゅーことは、ガス欠?」

力が抜けて倒れそうになりました。

実はTDのバイクには燃料計が付いていません。
メインタンクが空になったら、サブタンクに切り替えてスタンドに駆け込む、
というシステムになっているんですね。

実は稚内直前でサブタンクに切り替えていたのですが、
フェリーの時間の関係があったりして、利尻に渡ってからでいいや、と考えていたのです。


ところが。


稚内は他の街より少々ガソリンがお高くて、当時確か140円/ℓ くらいしたのですが、
島では何と、30円/ℓ あたりくらい高かったんですね。

「何とか稚内に戻るまでもってくれ~!」

という心の叫びも虚しく。
ついにエンジンは止まってしまいました。

先に走っていたタケが、またミラーから見えなくなった私を心配して(7月4日:Part4参照)、
戻ってきてくれました。

タケ「どうしたん?」
TD「いや、ガソリンが…。」
タケ「*※#&$…!! ~%¥#♭+!!!」(以下略)
  「もう待ってられへん。先に行ってるわ。」

…当たり前ですよね。
仕方なく動かないバイクを押しながら、3km戻りました。

そしてやっとスタンドを見つけ、給油したのですが、今でも忘れもしません。

…172円/ℓ でした。

そのあと必死に制限速度を守りながら(笑)、タケを追いかけました。


BGM「The Weight」 by The BAND