原付北海道1周4,000kmリターンズ

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あなたに逢えて本当によかった。

1984(昭和59)年7月6日 Part1 利尻島[沓形(クツカタ)~鴛泊(オシドマリ)] 約13km

ウニの威力はすごい。

2人とも前夜の霧笛攻撃のせいで、
どう考えても目が覚めるはずのない時間に起きましたから。

初ウニ、初ウニ♪ 
美味しいという噂は聞いていましたが、
貧乏学生の分際で、おすし屋さんとか行ったことありませんでしたし。
実物を見るのさえ初めてやったんではないかな~。
気分はホンマにウキウキでした。

キャンプ場から、バイクで少し移動したような覚えがあります。
どうやら漁をしておられる場所を見つけ、2人で近づいて行きます。

「何が獲れるんですかぁ?」

…白々しい。 我ながら白々しい。
下手な小芝居を打ちながら、ウニを割って中身を取り出している人に近づいて行きます。

「ウニだよ。今日解禁でねえ。」  あくまで愛想よく対応してくださる猟師さん。
「うわ~、美味しそうですねぇ(これは本音)。」  いよいよ本題です。


「あの~。少し分けていただけませんでしょうか?」
「いいよ。手出して。」  うわ~! やった~!! 寅さんありがとう~(?)!!

おずおずと右手を差し出すと、手のひらにこんもりと獲れたてのウニが。

ウニが! イヤイヤ。すみません。

「海の水でサラサラっと洗って食べてごらん。」  ではでは。

!!!


…あれほど美味しいウニに出逢ったことは、その後一度もありません。残念ながら。


BGM「言葉にできない」 by Off Course