晴れるわけでもない空を それでも僕は 今日を期待して生きてみる
1984(昭和59)年7月16日 Part1
さて、例の2人は本当にスタートできたのか?
いよいよ、百人浜キャンプ場も足掛け3日目。
さすがにもう1日中寝てるワケにも行きません。
さすがにもう1日中寝てるワケにも行きません。
…でも外はまだ雨なんですよね。相変わらずタケの機嫌は最悪。
「今日も雨か。もう1日、もう1日延ばそ。」
「いや、それはさすがにマズイやろ。」
「イヤ、もう、ホンマ、たまらんねん。」
「それはわかるけどもう延ばされへんで。最後の方、日にちなくなるぞ。」
「…でもなあ。」
「いや、それはさすがにマズイやろ。」
「イヤ、もう、ホンマ、たまらんねん。」
「それはわかるけどもう延ばされへんで。最後の方、日にちなくなるぞ。」
「…でもなあ。」
わかる、わかるぞタケ。でもホンマに行程危ないやん。
ここは心を鬼にして、タケを説得する私。
ここは心を鬼にして、タケを説得する私。
「とにかく今日は動こ。」
「………わかった。」
こんなに凹んだタケを見たのは、もしかすると後にも先にも、この時だけだったかもしれません。
岬の最先端は突風地獄でした。イヤもうシャレになりません(笑)。
私もこの時点ですでに、出発したことを後悔しています。早っ(笑)!
ようあんな状況で写真取れたモンや。
深夜バスでのミスター・大泉さんのようにヤラレてます。
もともと放っておくと髪の毛がワサワサになりがちな上に、
大阪を出発するとき既に、本来は散髪すべき長さにまでなっていたのをそのまま出てきたので、
今見てもエライことになってますね。髪の毛魔人(笑)。
大阪を出発するとき既に、本来は散髪すべき長さにまでなっていたのをそのまま出てきたので、
今見てもエライことになってますね。髪の毛魔人(笑)。
…何かタケにも悪いなぁ。
そろそろとスピードを上げずに襟裳岬を離れる二人の心は、
まさにこの日の天気のように晴れませんでした。
まさにこの日の天気のように晴れませんでした。
BGM「ソラアイ」 by Every Little Thing