原付北海道1周4,000kmリターンズ

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雨の日は しょうがない

1984(昭和59)年7月14日 Part3 庶路~帯広~旧愛国駅~旧幸福駅~大樹~広尾~百人浜 約130km
 
なかなか更新するヒマがない、のですが、にもかかわらずのぞきに来ていただいている皆様。
本当にありがとうございます。
 
幸福(駅)にどっぷり浸ったまま、前進していませんでしたが、
ぬるま湯の状態からようやくスタートいたします。

 
…とはいえ、雨は結構強くなり、大樹町の中心街を抜けて広尾町の中心街に着いたころには、
かなりの大雨の状態になっていました。
そしてその後すぐ、国道336号線は海沿いへ出て「黄金道路」と呼ばれるようになるのですが、

… 何が黄金か。

結構エライ目にあいました。
そもそもの名前の由来が、

「黄金を敷き詰められるほど建設に莫大な費用を投じ、
断崖を切り開く難工事の末に開通したこと」(by ウィキペディア
らしいんですね。元来が無茶やん。

 
まず海沿いに出た瞬間に横風が強く吹きつけ、またまたバイクを深く倒しながら走らなければならず、
しかも今回は路面が滑りまくるので、倒しすぎると転倒のリスクが。
スピードはもちろん出せません。
 
そのうち波が堤防を越えて(いやー、うろ覚えですが、堤防のないような区間もあったかもしれません。)、
私たちの頭の上からざっぱ~ん、と降り注ぎ、あっという間に全身ずぶぬれになりました。
 
「どうでしょう」でも「原付東日本」で、
対向車の撥ね上げた道路の雨水に悩まされるシーンがありましたが、
量が根本的に違いますし。ホンマに海中に突っ込んだような状況になってしまいました。

今道路地図を見ると、連続降雨が80mmを超えると通行止めになる区間もあるようで、
当時は規制が甘かったんでしょうかねぇ。
 
 
結構な土砂降りの中、2台の原付は必死に、襟裳岬に程近い百人浜キャンプ場を目指して走ります。
そうやって必死に走った甲斐あって、午後2時にはキャンプ場に到着。
この日はもう精神的にもヤラレていた私たちは、早々にテントを張りキャンプ体制に入りました。
食材は広尾の小さなスーパーですでに入手済み。
雨音はうるさいものの、テントの中にいればそこそこの快適空間♪ です。
 
そこに隣のテントの方が、雨のため作れなかったジンギスカンの材料を持ってきて、譲ってくださいました。
これで1食分浮いた♪ と気分も上々。
異様なくらい不機嫌だったタケも、徐々に和んできて、
これまでの疲れもあった2人は、泥のように眠ってしまったのでした。

次の日がある意味もっとエライことになるとも露知らず…。
 
 
★ 百人浜オートキャンプ場 泊 ★
 
 
BGM「雨が空から降れば」 by 小室等