原付北海道1周4,000kmリターンズ

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何かが後ろから…! ~十津川村のこと Part3~

いきなりで何ですが、すたこらさん、ごめんなさい。
更新に時間かかりすぎですね。改めて自分でも思いました。
こうやって見てくれる方が減って…、とかやってるからイカンのですよね(笑)。
 
本題に入ります。
 
夜中の2時や3時やという時間に、十津川の「谷瀬の吊り橋」
観光協会のHPでは「たにぜ」となってました。)にたどり着いた私たち。
1人橋の上に残された私は、しかたなくソロリソロリと歩き始めました。
 
ようやく30mほど進んだとき、背後(橋の取っ掛かりのあたり)から子供の泣き叫ぶ声が!
 
一瞬心臓が止まるかと思いましたが。
どうやらちゃんと生きてる人間のようです。
よかった。少しホッとして。
 
声があまりにデカイので、言ってるコトははっきりわかりました。
 
「イヤやー、怖いー、こんなん渡るんイヤや~!!」
 
…コラ、アホ親! こんな時間に子供連れて来るのもたいがいやけど、
真っ暗な吊り橋渡らすなよ。も~、やめといたれや、かわいそーに、
 
…と思ったその瞬間。
 
いや、ホンマに怖いのは子供の方ですわ。
追い詰められると何しだすかわかりません。
 
「こんなん怖ないわ~!!」
 
とひとほえして、全力疾走でこっちへ向かってきたのです!
 
そんなモン、後ろ向いてますけどわかりますがな。
どんどん子供は迫ってきます。グラグラグラグラと橋が揺れます。
 
「うわ~、どうしよ、絶対前なんか見とーらへんし、また暗うて見えへんやろし。
このままやったら衝突する!」
 
イメージ 1とっさに私、この写真の矢印の方のように、
横に張ってある枕木の部分に出て、ワイヤーにつかまり
突進してくる少年をかわしました。
 
あ~、コワかった~。
 
少年は無事走り去りました。
揺れがおさまるのを待ってまた橋の真ん中に戻り、
ボチボチ歩き始めようとしたその時。
 
この橋は、渡って向こう側に行くと、
別ルート使ってもとの橋のたもとに戻るには、
30分以上山道歩かないと帰って来れないんですね。
当然渡って戻ってこないといけないわけです。
 
案の定、正面から彼が走ってきました(笑)。
しかも楽しくなってしまったんでしょうねー。
「キャッホー!」
みたいな叫び声をあげながら戻ってきたのです。
 
私はしぶしぶまた橋の外側へ出て、彼をやり過ごしました。
「楽しくなったからって、もう来んなよ!
と思いながら。
 
そのあと何とか、合わせて20分以上かけて向こう側にたどり着いた私。
 
「エライ遅かったやんけ。」「子供来たやろ?」
「ああ、来たなぁ。ぶつかったんちゃうか?思て。」
「ま、それはなかってんけど。あいつのせいでだいぶ時間食うた。」
「後の二人は?」「途中で引き返しよったんや。」
「そうか。んじゃ戻ろか。」 …おい(笑)。
「いや、ちょっと休んでから行かしてくれ。」「おぅ、そしたら先行ってるで。」
 
そうやってまた私はひとり、15分近くかけてヘトヘトになりながら元の場所へ戻ったのでした。
 
ああ恐るべし谷瀬の吊り橋、ならぬ幼い男の子、でありました。