原付北海道1周4,000kmリターンズ

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大雨、そして予選順延。

かなり時機を逸した感もありますが、こちらも今年中にもう少し、更新したいと思います。
 
 
2004年、奇しくも今年と同じ10月10日。
 
 
この年も今年と同じように、大雨のため(この年は台風の接近)公式予選が1日順延になり、
日曜日の午前に予選、午後から決勝という形になりました。
 
しかし10月10日って、元体育の日なんですが、そもそも1964年の東京オリンピックの開会式の日で。
ま、そこから体育の日に制定されたわけですが、いわゆる“晴れの特異日”なんですよね。
過去何十年もの実績で、晴れる確率が異常に高いという。
 
でも過去2回の10月10日の日本グランプリは、今年とこの2004年、2回とも大雨で予選が飛んでいます。
皮肉な話ですよね。
 
 
イメージ 12002年にジョーダンからデビュー、フル参戦し、翌年からBARホンダに移籍した佐藤琢磨選手。
この2004年のアメリカGPで、鈴木亜久里さん以来、日本人として14年ぶりの3位表彰台を獲得しました。
(写真はその時のもの。Wikipediaより。)
 
この年はこの日本GPまで、8位以内の入賞7回、
第7戦のヨーロッパGPで日本人初のフロントローからのスタート(2位)と、絶好調の1年でした。
 
ワールドチャンピオンも既に“皇帝”ミハエル・シューマッハに決定し、
消化試合化しかねないレースの興味を一身に背負って、堂々の予選4位を獲得。
再度の表彰台の期待がかかるレースとなりました。
 
 
一方、グランプリ期間に入ってから接近した台風22号の影響は増すばかり。
土曜日のセッションが全てキャンセルとなり、日曜日の午前中に2回の予選を行い、
午後に決勝レースを行うという、史上初の「ワンディ・グランプリ」となりました。
 
今年は曲がりなりにも1回目の予選は2台で(笑)行われましたから、少々様子は違ったのですが。
日曜日にすべてが決まった、という点では同じでした。
 
琢磨選手は予選5位のチームメイト、ジェンソン・バトンにスタートで先行を許し、
レースでは一時2位を走行したこともあったものの、ピットストップ戦略の違いから惜しくも結果は4位。
ついに彼のこの年2度目の表彰台は、見られずじまいでした。
 
 
イメージ 2それでも最終戦のブラジルGPでも6位入賞し、
終盤7戦で入賞6回と、
抜群の安定感を見せた琢磨選手。
 
翌年も期待を背負ってBARから参戦し、
予選ではコンスタントに速さを見せたものの、
自身の体調不良やチームのゴタゴタなどもあり、
レース後に取り消されたものも含めて、
結局わずか入賞2回。
残念なシーズンとなってしまいました。
(写真は2005年アメリカGPでのもの。Wikipediaより。)
 
そしてやはりこれもやはり何かの縁でしょうか。
2006年には鈴木亜久里監督率いる「スーパーアグリ」に移籍し、
2007年には参戦2年目のマシンを、2度の入賞に導いたものの、
翌年にはチームの資金難のため、早々にF1のシートを失うことになりました。
 
 
なぜか繰り返される、才能ある日本人ドライバーの、移籍による残念なパワーダウン。
ホンマに残念です。もっと売り込みが上手だったら今頃は…と思わざるを得ません。
 
 
現在はアメリカでIRLに参戦する琢磨選手。
日本でのレース(ツインリンクもてぎ)もありましたが、残念ながらTV中継もなかったので、
また彼の活躍によって今度はIRLに注目が集まることを期待したいものです。