原付北海道1周4,000kmリターンズ

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Street Fighting Men

第15戦 シンガポールGP 決勝9月26日イメージ 1
優勝:PP:FL フェルナンド・アロンソフェラーリ
 
 
モナコバレンシア、スパ=フランコルシャンなど、
数あるストリートサーキットの中で、
唯一のナイトグランプリ、シンガポール
 
もちろん、ストリートコースやなくてもナイターの
グランプリは唯一なんですけど。面白い試みですよね。
エコとは程遠いですが(笑)。
 
 
アロンソ、パワー全開でしたね~。
一度もリーダーラップを譲ることなく、完勝でした。
 
これでポイントリーダーのマーク・ウェバーに11点差の、
チャンピオンシップ2位。
今季通算4勝、ここ5戦で3勝と上り調子で、
完全にチャンピオンシップを射程距離に捕らえました。
 
 
さあ、次は鈴鹿、日本GP。
今回残念ながらリタイアだった、 
可夢偉選手の活躍にも、期待したいものです。
 
 
イメージ 2
さて今回は、数あるストリートコースの名勝負の中から、
1990年の開幕戦として、
アリゾナ州フェニックスの市街地コースで開催された、
アメリカGPを取り上げます。
 
 
主役は優勝したアイルトン・セナ、という話もありますが、ここでの主役はやはりこの人を推したいですね。
前年第7戦フランスGPで、ティレルから初出走、
4位入賞という鮮烈なデビューを飾った、ジャン・アレジ
 
F1デビュー当時の写真なので、若いですね~。
 
 このころのアレジは本当に若くて速くて、
楽しみなドライバーの一人でしたが、
残念ながら絶不調のフェラーリに加入してしまったのが不運でした。
 
202戦出走、1勝、PP2回、FL4回。
 
彼もまた記録よりもどちらかといえば、記憶に残るF1ドライバーです。
イメージ 3
彼がある意味最も輝いたのが、
この1990年のアメリカGPでした。
 
前年度チャンピオンで、連覇を狙うアイルトン・セナは、
金曜日の予選1日目でのトラブルが響き5番手。
土曜は砂漠気候のフェニックスで、
あり得ない雨に阻まれてしまいます。
 
金曜のタイムがそのまま予選結果となり、
セナは3列目スタート。
 
そんな波乱を予感させるレースは、
4位スタートのアレジがスタートダッシュを決め、
1コーナーにトップで飛び込むと、
どんどん後続を引き離しにかかります。
 
一方のセナも5位スタートながら、
さすがの“ストリート・ファイター”ぶりを発揮し、
すぐに3位まで浮上。
 
その後2位ベルガーの単独クラッシュにも助けられ、
セナは2位に。徐々に地力を見せ、
アレジとの間隔を縮めていきます。
 
そして34周目、セナはアレジのスリップストリームに入り、抜いた! と思った瞬間。
アレジは次の直角ターンで再びセナを抜き、トップを奪い返します。
 
 
夜中の放送だったにもかかわらず、思わず声を上げた覚えがありますねぇ。
 
 
そして再び。翌周の同じコーナーでセナがアレジを抜き、
次のコーナーでもう一度抜き返そうとするアレジを今度は抑え、セナがトップに立ちます。
 
その後はマクラーレン・ホンダのポテンシャルに、ティレルの非力なマシンではやはり対抗できるはずもなく。
後続を引き離し独走するセナに続き、しかし、しっかりと2位を確保したのでした。
 
 
1979年フランスのヴィルヌーブとアルヌー、1992年モナコのセナとマンセルのような、
素晴らしいバトルであったと思います。
 
アレジは後に「相手によっては、ぶつかるんじゃないか、ミスするんじゃないかと不安を感じながら
戦うこともしばしばあるが、アイルトンとふたりで戦うときは、そこに問題は発生しないのだと、
お互いわかっていたんだ」と語っていたそうです。
 
 
どうもイマイチ荒っぽい、ベッテルあたりにぜひ見習ってほしい(笑)。
フェアなレース、スポーツマンシップ、大切ですよねぇ。
 
 
ジャン・アレジ Jean ALESI (フランス)
 ティレル(1989~90)~フェラーリ(1991~95)~ベネトン(1996~97)~ザウバー(1998~99)~プロスト(2000~01)
 ~ジョーダン(2001)
 202戦1勝 PP2回 FL4回 241ポイント