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今の日本の政治。

あくまで私見です。念のため。
 
 
これまで50年にもおよぶ自民党の政治は、「反抗しないエリート」「考えない国民」を作るためのものでした。
そうすれば自分たちの天下は無限に続きますから。
 
 
そのための詰め込み教育
 
 
知識のみで思考力を持たない愚直なエリート(=官僚)と、
そこからこぼれ、知識もなく思考力もなく、政策に黙ってついて来る一般庶民。
 
 
でも自民党の誤算は、そこにありました。
 
 
エリートは表立って反抗こそしませんが、自分の利権だけを守るために、
さまざまな策を弄するようになりました。
もちろん政府は官僚を骨抜きにしたつもりだったのですが。
 
基本頭イイですから。
 
自分たちの利権を守るためには、恐ろしく頭が回転するわけです。
結果、政治主導など夢のまた夢、という状況が確立されました。
 
 
また、エリートコースからこぼれた一般庶民は、上の言うことに黙ってついて行くのではなく、
自分の感覚で行動するようになりました。
 
「何か変だ。」「何かイヤだ。」「しんどい。」「面白くない。」など。
 
一般庶民が上の言うことを聞かず、ばらばらに行動するようになったのです。
 
しかも“風”の影響を受けやすく、「あ、何かイイ感じかも。」
深く考えるコトが苦手なので、「この候補カッコエエやん!」
と投票行動するようになった。
 
 
地方の有力者や、昔は圧倒的多数であった、第1次産業の人たち。
この人たちも人数が減ると同時に、今の政治には“自分たちの”未来がない、と悟り、
それをやはり利権でつなぎとめようとした自民党
でもその恩恵は、ホンの一部の人にしか利益をもたらさなかったために。
 
一方でそれならと繰り出した「ゆとり教育」。
少しでも思考力を持ってもらい、自民党のやり方についての理解を求めようとした。
「私たちの政策が、今の日本には一番いいということを理解してください。」
 
そんなモン完全に手遅れですよ。
 
 
結局やはり圧倒的多数である一般庶民の、自民党(=政治)離れの行動には、拍車がかかりました。
 
でもそれは本能に根ざした、きわめて正しい判断力であるとも言えるんですね。
 
 
今まだ日本の一般庶民は、欧米の“市民”たちと比べると未熟です。
多くの人は、上に立つ人間に「自分たちに何をしてくれんねん?」と期待します。
 
だから、自分たちに短期的な恩恵を与えてくれそうでない政治家には、そっぽを向く。
人生は長くない、というのは庶民は感覚的に解っていますから。
だから短期的な恩恵を求める人が多い。
 
消費増税を持ち出した菅民主党の支持率低下がよい例です。
 
ま、これも自民党による教育の成果(未来のことについて考える思考力に欠ける)なんですけど。
自民党にいなかった菅さんは、この教育効果に愕然としたでしょうね。
 
 
だいぶ長くなりましたので。では私たちはどうすればよいか。
長期的なビジョンを持つのはもちろんですが、政治家がそれを示せないでいるのに、
そんなことは土台無理な話です。このままだと日本はあと何年もつか、の世界ですから。
 
では短期的にどう考えればよいか。
 
もっと「自分たちのためになることをさせる」という意識を、
そのために自分たちが“選ぶ”という意識を持つべきなんでしょうね。
 
そういう意味では、日本の政治と庶民の“正しい”関係は、まだ始まったばかりなのかも。
もしかするとこの選挙は、そういう真に自立した日本国民の、第一歩になるかもしれません。
 
 
ちゅーか、なったらいいなぁ。 よく考えて投票しよ。